週刊化の第2号はあの地味なシリーズです。
【3月11日が、誕生日・命日の作家・文学者】
【3月11日が、誕生日・命日の作家・文学者】
昭和11年3月11日は夢野久作の命日です。
『ドグラマグラ』という奇書が、昭和のサブカル世代には名が知れていて、推理作家ともSF作家とも呼ばれるのですが、今回調べて驚いたのは、農園主だったり僧侶だったりもしたことがあることです。
また父親が国家主義者の大物で、その父が社主だったこともある「九州日報」(後の西日本新聞)の記者に転じてからルポや童話を書くようになったそうです。
およそ職業作家のイメージとは程遠く、10年構想をあたためたこの代表作が出版されたのは36歳の1月。翌年の3月11日に亡くなっています。
いまはこの特異な幻想文学者が、さまざまなペンネームで書いた作品が、「青空文庫」で読むことができます。生まれた時は杉山直樹と命名されていたようです。
(梶村)
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