【3月11日が命日の文学者シリーズ】…

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【3月11日が命日の文学者シリーズ】

きょうは11日。ちょっと大物の命日に気付いたので「特別編」です。日本最初の文学書の登場人物でもあってその即位日が建国記念の日である神武天皇の命日がなんと3月11日なのです。

『日本書紀』によると神武天皇の即位日は干支で「辛酉年春正月庚辰朔」。これはその年の正月元日なのですが明治時代に偉い先生がこれを新暦に換算して2月11日に固定されてしまったのだといいます。戦前は紀元節とよびお祭りでした。

即位が元日というのは創作ではないかと思いますが、命日は即位から76年後ではっきりしています。やはり干支で「七十有六年春三月甲午朔甲辰」とありこれは3月の「甲午」が「朔」つまり新月で1日のこと。それから月が満ちていき「甲辰」なので11日と解することが出来るのです。

誕生日はあまり問題にならないか、あるいはその人がどういう人物になるかわからないから正確に記録されませんが、亡くなるときに大物であればあるほど特に命日は重要です。

これは新暦に換算したものでなくて、確かに3月11日なのです。ある意味で建国記念日よりも大切な日として古来この国で記憶されて来たのではないかとさえ思います。

(梶村)

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